子どものころ、お人形遊びが大好きでした。
昭和36年生まれの私が幼稚園の年長の時、リカちゃん人形の初代が発売されました。
調べてみたら「初代リカちゃんは1967(昭和42)年7月4日に発売された。1体600円。人形だけでなく、リカちゃんを運び、そこで遊ぶこともできる「ドリームハウス」(980円)も同時に発売された。」
とありました。
60代ともなると昔の記憶って、あれこれといろいろ覚えているのって小学校に入ってからの記憶じゃないでしょうか?
幼稚園時代のこととなるとおぼろげだったり、飛び飛びの記憶だったり、幼稚園の記憶でも年少、年中、年長のどのクラスの時だったかはあやふやだったり。
リカちゃん人形が発売されたのが年長だったとはっきり覚えているのは
それをねだる手紙を書いたときのことをハッキリと覚えているからです。
私が初めて着せ替え人形を手にしたのは幼稚園のころ。
母方の祖母が買ってくれた「フランシーちゃん」です。
バービー人形は有名で、人形なんて興味がない人でも男性でも誰でもそれが何かは知っているかと思います。
でもフランシーといってそれがバービー人形と同じマテル社の着せ替え人形だと知ってる人って案外少ないんんじゃないかなと思います。
フランシーはバービーの従妹という設定のお人形なんですね。
1966年に発売されたとあるので確かに!リカちゃん人形の1年前なので、
まだリカちゃんが発売されていないときに祖母が私に買ってくれたんだなとわかります。
お人形が大好きだった私ですからものすごく気に入って遊んでいたのだと思います。
ところが、1年後にリカちゃん人形が発売されると、リカちゃんのほうが童顔で可愛くて、子どもの目にはこちらのほうが魅力的にうつったんだと思います。
私がどれだけの熱意で母にねだったかは全く覚えていませんが、
祖母にリカちゃん人形をねだる手紙を書いたことはかなりハッキリと覚えているんです。
自分がどういう文章を書いたか、その文面まで覚えています。
「おばあちゃんへ。
りかちゃんをかってください。
ふらんしーちゃんは〇ちゃんにあげます。」
〇ちゃんとは、私の3歳下の妹です。
要点だけのどストレートなおねだりのすごい手紙だと思いますが、幼稚園児ですから上出来かと笑
当時の祖母は可愛い孫のため速攻買いに行って送ってくれたようです。
その後、リカちゃんは私の超お気に入りとして、大事に大事に小学校高学年になっても遊んでいました。
上記の説明にある「ドリームハウス」も買ってもらって、リカちゃんの従妹のいずみちゃんやボーイフレンドのわたるくんまでそろえて遊んでいました。
ちなみに、ドリームハウスという名前、今回調べてみて初めて知りました。
私はずーっと「リカちゃんハウス」と言っていました。
と、たった1年で妹に払い下げという扱いをされたフランシーちゃんなんですが、
幼児のころのそのたった1年、フランシーちゃんの姿形そのものはおぼろげでも、
フランシーちゃんで着せ替えして遊んだときのこと、その着せ替えのお洋服がピンクのツーピースだったこと、まつげが長かったことなど
断片的には記憶にあって、大人になっても人形好きは相変わらずだったので
ことあるごとにフランシーちゃんってどんな人形だったんだろうと思っていました。
リカちゃんはその後も目にする機会はいくらでもあったし、
子どもが生まれてからはおもちゃ売り場でいくらでも目にしていましたけれど
(ちなみに娘は人形遊びに全く興味がなく、リカちゃん人形は買わずじまいでした)
フランシーは私のおぼろげな記憶の中だけでしたので、こうなると逆に気になって気になって、、
なので、1996年にフランシーの1966年オリジナルヴィンテージドールの復刻版が発売されたとき、
どうしても欲しくて人形遊びをするわけではないけれど、購入しました。
商品説明は
「1966年にリリースされたスイムスーツを着た復刻ドールに、グリーンのニットアウトフィット”Gad-About”の復刻版が付属した記念セット
まつ毛はオリジナル同様リアルアイラッシュを再現」
私が遊んだ記憶では薄いピンクのツーピースでしたが、
このリアルアイラッシュというのは覚えていました!まつげが長いお人形だったな~と。
もう1度、懐かしいお人形を手に入れて思ったこと、フランシーちゃんってリカちゃんに近い人形だなと。
バービーは大人っぽくてスタイルも良く体型も大人の女性、
でもリカちゃんはバービーより小柄で童顔で体型も大人ではない少女ですよね。
フランシーもそうだったんです、知らなかったけれど、いえ、忘れていたけれど、ですね。
大人になった私はリカちゃんの顔よりもフランシーの顔のほうが断然好みでした。
大人になってから思い返したとき、バービーじゃなくてフランシーのほうをわざわざ選んで買ってくれたのはどうしてなんだろうな??とよく思っていたんです。
祖母が私にと選んだとき、バービーじゃなくてフランシーを選んでくれたのはそういうわけだったんだなと四半世紀後に納得しました。